大学卒業後、化学会社で研究開発業務一筋に38年間勤務。在職中にタイ東北部を旅行したのがきっかけで、日本語教師を目指すことに。2年間日本語教師養成講座に通い、リタイヤー後、かねてからの夢であった「先生になりたい!」の思いで、タイで日本語教師の職を探す。現在はタイ東北部の大学に勤務し、第二の人生を楽しく過ごしている。
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サラリーマン生活にも多少余裕ができた40代半ば、初めての海外旅行はタイでした。そして、数年後、大学の町というふれこみに魅せられコンケン、マハサラカム、ロイエット、などの地方都市を一人旅。コンケン大学とマハサラカム大学を見学しました。日本とは全く違う広大な敷地、自然の中の大学、また都会とは違った田舎の親切な人たち、そんなタイ東北部(イサーン)が、ますます好きになりました。リタイヤー後は、こんなところで、のんびりと、念願の先生になれたら、と強く感じるようになり、リタイヤー前の3年前から日本語教師養成講座に通い始めました。
根っからの理系の私には、すべてが「目から鱗」、日本語の美しさ、素晴らしさ、難しさに、これまた、すっかり魅せられてしまい、あっという間の2年間で、ともに学んだ同年代の仲間、また世代がかなり違う若い学友達との付き合いも、実に楽しく、大変有意義なものでした。そんな仲間達がいたからこそ、無事に卒業できましたし、検定にも合格することができたのだと思います。
そして、リタイヤー直後、タイ東北部を求職旅行。偶然にもコンケン大学で日本語教師を募集していましたので、直接担当の先生を訪問いたしました。
もちろん正式機関での「教授経験」がありませんでしたので、採用というわけにはいきませんでしたが、結局それがきっかけとなり、人づてに今の大学を紹介してもらうことができ、新米日本語教師の道をスタートすることができました。当初は異文化体験からくるストレスも多々ありましたが、かわいい学生たちに助けられ、教わりながらのこの三年間でした。
これからは多少なりとも学生たちのためになれるよう、努力したい、と考えています。こんなのんびりとした田舎の大学、素朴な学生たちが大好きです。