日本語学習が盛んなタイでは、日本語テストへの関心も高く、日本の公的機関や民間団体が作成・実施するテストの海外会場になっています。タイにいる日本語学習者が受験できる日本語テストには、以下のようなものがあります 。(3つのテストの概要を比べた表 はこちら)。
(A)日本語能力試験 The Japanese- Language Proficiency Test(JLPT)
(B) ビジネス日本語能力 テスト Business Japanese Proficiency Test(BJT)
(C) J.TEST実用日本語検定 J.TEST
3つのテストのうち、受験者が最も多い日本語能力試験(A)は、留学や就職などの目安や基準に使われたり、特定の級の合格で給料が加算されることがあります。
その他 に、 日本留学試験 The Examination for Japanese University Admission for International Students(EJU)もバンコクで受 けることができます。
また、タイでは高校の第2外国語科目の一つとして日本語が教えられていて、1998年から大学入試科目に入っています。大学の学部によっては受験科目として選択することができます。
国際交流基金 「すしテスト」は、いつでもだれでも無料で何度でも受けられるインターネット上の日本語テストです。レベルは初級前半(JLPT4級程度)。タイ語の指示文もあります。
★3つの日本語テスト概要 ★
名称 |
A)日本語能力試験 The Japanese- Language Proficiency Test (JLPT)*1 |
B)ビジネス日本語能力 テスト Business Japanese Proficiency Test (BJT)*2 |
C)J.TEST実用日本語検定 (J.TEST) |
実施 団体 |
(独)国際交流基金 、 (財)日本国際教育支援協会 |
(財)日本国際教育支援協会 |
日本語検定協会 、 J.TEST事務局 |
公式 サイト |
http://www.jlpt.jp/(日英 ) |
http://www.kanken.or.jp/bjt/index.html(日英 ) |
http://j-test.jp/xp/ |
対象者 |
原則として日本語を母語としない人 |
日本語を母語としない者 |
日本語を母語としない者 |
受験者 |
2007年(1回分 ) 日本国外:52万人 うちタイ国内:1万3千人 日本国内:9万4千人 |
2008年(2回分 ) 日本国外:5,074人 うちタイ国内:392人 日本国内:4,228人 |
未公開 。 公式サイトによると年間約5万人が受験 。 タイでは2008年より実施 。 200〜300人。 |
回数 |
年2回 (7、12月 ) |
年2回 (6、11月) |
年6回 (1、3、5、7、9、11月) |
試験 内容 |
(1)文字・語彙(100点 ) (2)聴解(100点 ) (3)文法・読解(200点 )
時間は級によって異なるが 100〜180分 |
聴解(50分) 複合聴読解 (30分) 読解(40分)
計120分、100計、800点満点 |
A-Dレベル(中〜上級 )は、 (1)聴解(500点、45分) (2)読解・記述 (500点、80分)
EFレベル(初級 )は、 (1)聴解(200点、30分) (2))読解・記述(300点、70分) |
解答 方法 |
4つの中から1つの答えを選ぶ (マークシート)。 |
4つの中から1つの答えを選ぶ (マークシート)。 |
4つの中から1つの答えを選ぶ問題と、日本語で答えを書く問題がある 。 |
能力 の ランク 付 け |
1〜4級を選んで受験する。 |
1つのテストの結果 でJ1+〜J5の6レベルに判定 される。 |
A-DレベルとEFレベルの2つから選んで受験し、得点に応じてレベルが判定される 。 |
結果 の 通知 |
全員に得点と合否が通知され、合格の場合は証明書が発行される 。 |
レベルを書いた成績認定証が発行 される。 |
全員に成績が送られる 。 一定以上の成績を取ると認定証が出る 。 |
タイでの実施 地域 |
バンコク、チェンマイ、ソンクラー、コンケンの4会場 |
バンコク |
バンコク |
タイでの問合せ先 |
タイ国元日本留学生協会 (OJSAT)
国際交流基金バンコク日本文化センター |
泰日経済技術振興協会 (TPA) |
J.TESTタイ事務局 (日 タイ) |
受験料 |
1、2級 600バーツ 3、4級 400バーツ (2008年 ) |
500バーツ (2005年) |
A-Dレベル500バーツ EFレベル350バーツ (2009年) |